リスクマネジメント・カーボンナノチューブ関連情報

ナノマテリアルのためのREACH改定付属書の施行迫る

2019年10月11日

2020年1月1日に欧州の「化学品の登録・評価・認可および制限に関する規則(REACH)」に基づき、欧州市場にナノマテリアルを上市する企業にナノマテリアル の詳細データを登録することを義務づける改定付属書が施行される。付属書の改定は、ナノマテリアルが健康や環境に安全に使用されることを実証するための十分なデータを企業に提供させること目的として行われた。

登録済みの物質についても改定付属書に基づく情報提供の対象となるため、欧州化学品庁(ECHA)は既存の登録文書の内容を2020年1月1日までに更新するよう求めている。

[ナノマテリアル登録のために改定されたREACH付属書]

  • 登録対象となるナノフォーム物質またはナノフォーム物質のセットのキャラクタリゼーション(付属書VI)
  • 化学物質の安全性評価(付属書I)
  • 登録すべき情報(付属書IIIおよびVII~XI)
  • 川下ユーザーの義務(付属書XII)

*ナノフォーム物質のセット:REACH登録にあたっては、同様の特性を有するナノフォーム物質をグループ化して取り扱うことができる。

ECHAは企業のナノマテリアル登録を支援する新しいガイダンスを準備している。

  • 企業が付属書VIの変更に準拠するための新しいガイダンス(新規)
  • ナノフォーム物質またはナノフォーム物質のセット間のリード・アクロスに関するガイダンス(更新)

ただし、出版は2019年末の予定で、現在、両文書のドラフトがコンサルテーションページで閲覧可能となっている。

REACHで使用が認められているOECDテストガイドラインの一部もREACHの登録要件を満たし、信頼できるデータが得られるよう修正された。利用可能な試験方法の詳細については、規制に関するデータがまとめられているEUのウェブサイト「EUON」で閲覧が可能になっている。

2019年10月30日には化学品データベースIUCLIDにナノマテリアル に関する情報を登録するための新しいデータフィールドが追加される。IUCLIDの登録マニュアルおよびREACH登録における情報伝達と機密性の保持に関するマニュアルも更新される予定。ナノマテリアル に関する情報は以前のバージョンのシステムでは正常に送信できないため、登録には新しいバージョンのIUCLIDを使用する必要がある。

 

Get ready for new REACH requirements for nanomaterials (ECHA/NR/19/35)

https://echa.europa.eu/-/get-ready-for-new-reach-requirements-for-nanomaterials