CNT評価チーム

CNT評価チームでは、カーボンナノチューブ(CNT)生産管理を目的とした、評価法開発をおこなっています。具体的には、分散液および複合材中のCNT分散体評価・計算機シミュレーション技術、安全性試験のためのCNT評価技術開発などです。さらに、開発した評価技術を国際標準化する活動もおこなっています。このような研究を通じて、CNT実用化・産業化をサポートしていきます。

カーボンナノチューブ分散体評価技術の開発

分散液中のCNT分散体は、複雑に絡み合った構造をもつため、これまで複数の手法を組み合わせた評価がなされてきており、CNT分散の工程管理を行う簡便な手法が未だ確立していません。さらに、ゴムや樹脂などとの複合体を作製した場合、母材中に分散されたCNTの状態を評価する手法としては、光学および電子顕微鏡で切片を観測するなど、時間および労力のかかる方法しかなく、定量的評価を行うことは非常に難しいのが現状です。そこで、当研究チームでは、分散液中のCNT分散状態を的確に反映する評価手法の開発、ならびに複合材料中におけるCNT分散体ネットワーク構造の可視化技術の開発をおこなっています。そして、開発されたCNT分散体評価技術を用い、複合材料の機能発現のメカニズムを解明することで、CNT本来の特性を発揮させることに貢献します。そして、用途開発企業におけるCNT材料の最適な評価手法をマニュアル化し、その研究開発を根幹からサポートします。


複合材料中のCNT分散体ネットワークの可視化イメージ

カーボンナノチューブ凝集・分散シミュレーション技術の開発

CNT分散体およびネットワーク形成について、粗視化手法による計算機シミュレーション技術を開発します。そして、CNTの階層的な凝集・分散構造形成メカニズムの一般法則を導くことで、分散液および複合材中のCNTネットワーク構造の最適化に貢献します。


CNT複合材料中の最短経路の可視化

カーボンナノチューブ評価法の国際標準化

分散液などのCNT製品の品質保証や、CNTの安全性評価を信頼性をもっておこなうには、その評価方法を国際標準化し、同一の測定条件で比較することが重要です。そこで、当研究チームでは、CNT評価法の国際標準化活動をおこなっています。


光吸収によるCNTの細胞取り込み量評価法の概念図